2月19日に中居正広さんの「怪しい噂の集まる図書館」の~怪しい美デッサン大辞典~にデッサンインストラクターとして出演させていただき、蛭子能収さんの作品を評価させていただきました
※2013年4月より「ミになる図書館」に番組タイトルが変更となりました。
まず、「気にしないでください」と言われても、どうしても気になってしまった、画面下の「顔」
ご本人いわく、「顔を描かないと、描いた気がしないんだよねぇ。。」とのこと
これは、ニケ像の顔を想定して描かれた顔なのか、近くにいたスタッフさんの似顔絵なのか、はたまた単にご自分の好みの女性を描かれたのか
気にするなと言われても、余計にいろいろ想像してしまいます(笑)
「顔」の部分を除いて採点させて頂くと、一見さらっと描かれた作品だなぁと思って、拝見していたのですが、ひとつひとつの線をじっくりと見て行くごとに、なんともユニークな雰囲気が伝わってきました。
見ているうちにニヤッと噴き出してしまうような、なんとも言えない線や形・・・。
蛭子さんの、普段描かれている作品や、ご自身が持つ雰囲気そのものが、絵に表れているように感じました。
気にしないでくださいと言われた、画面余白の「顔」といい、まるで落書きをするかのような感覚で描かれている様子が目に浮かび、つい「不真面目」という言葉を使ってしまいたくなる感じでした。(ごめんなさい。。)
ですが、これもまた「個性」と思うと、素晴らしいなぁと関心してしまいます。
何を描いてもその人らしくなってしまうという、ある意味強烈な個性です。
出そうと思っても出せない、この人にしか描けない絵。
このブレ無い感じが、さすがプロの漫画家さんだなと思いました。
蛭子さんには、この独特な視点で、蛭子さんにしか出来ない表現で、いろいろな石膏像を是非描いてみて頂きたいなと思いました。
とは言え、今回のデッサンバトルに置いては、「見たままに描く」という部分でシビアに点数をつけさせて頂き、6点という結果になりました。
一概に時間を掛けて描けば良いと言う訳ではありませんが、もう少し時間も掛けながら、丁寧にそして正確な形を見つけて頂き、この像の持つ立体感や迫力までも、表現出来て来るとよかったかなと思います
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【2/19放送 怪しい美デッサン大辞典】蛭子能収さんの作品について
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