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Channel: 右脳ドローイングで絵が感動的にうまくなる@みなこ
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デッサンって必要なのでしょうか?

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こんにちは。美那子ですニコニコ

先日、ブログをご覧いただいている方から、こんなご質問を頂きました。

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デッサンは、絵を描く時の基本
その人の実力を判断するものにもなると考えています。

しかし、デッサンは必要がないと言う芸術家の方も居ます。

その方達は、考えがあっておしゃっていると思うので
否定する気はないのですが私は、大切な気がしてなりません。

デッサンの必要性について教えていただけないでしょうか?

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デッサンの必要性・・・私は、個人的には、どっちでも良いと思っていますビックリマーク

私の場合はどちらかと言うと、大学受験のためにデッサンを学んだという感じでした。

なので、大学に行くためにはデッサンを勉強しなくてはならない。という目標があったので、あまり深く考えることなく、勉強していたんですねあせる

そもそも、私は芸術家になりたい!とか、画家になりたい!という希望があった訳ではなく、「美術の先生になりたい」という動機から、美術大学を受験しました。

なので、絵を描いていて、デッサンが描けないから困った・・・という経験が無いのです。。

そんな経緯で、いざ大学に入ってみたものの、私が専攻していた日本画のクラスは総勢34名。

何とそのうち現役合格者はたったの4名だけでした!!

その他の人たちは、1浪・2浪は当たり前(笑)の世界なので、3浪・4浪という方もちらほら。。。

そんな環境でした。

そうなると、やはり現役合格の人たちは、3年も4年も浪人している人には、デッサンの技術としては、到底、かなわないのです。

・・・ですが、その絵の中には、何か光るセンス があるように私は感じました音譜

ぎこちない中に生まれる、綺麗な線 だったり、自由な形だったり、やっぱり感性ってあるのかな。と、そんな風に思っていました音譜

デッサンは必要が無いという芸術家の方のご意見には、私もある意味同意します。

いわゆる抽象画だったり、自由に形に囚われず、誰にでも描ける!

それが絵の素晴らしい所ですし、何よりご本人が必要ない!と思っているのだから、「必要ない」のだと思います。

では、何故「デッサンを学びたい」という方が沢山いらっしゃるかと言うと、デッサンが必要な絵もあるからです。

デッサンと一言で言っても、実は正確な定義がありません。

なので、私がお伝えしている ビジネスデッサンの中では「見たままに描く力」という言い方をしています。

「見たまま」に描くことが出来るようになると、それが記憶として蓄積されて、「見なくても描ける」ようにはなるのですが、はじめは、「見たものをそのままに描く」というところから訓練して行きます。

これは、目の前にあるものを、他の誰かに伝えたい!と思った時に、絵で表現することをイメージして頂くと良いと思います。

ですので、相手にそのモノがどういうモノなのか、構造が伝わる絵でもあります。

形だったり・質感だったり・色だったり・雰囲気だったり・・・伝える人によって、何を一番に伝えたいのかが違っては来ますが、目の前にあるものを、再現するにはどうしたら良いのか。

これを学ぶのがデッサンだと思っていますニコニコ
(もっと沢山の要素もありますが。)

そして、一番の壁は、3D(3次元の立体物)を2D(2次元・平面の紙の世界)に置き換えて描くと言う事です。

この変換作業には、少し考え方の整理が必要だったり、ちょっとしたコツを知っておくことで、かなり楽になる部分があります。

それは、今までの歴史の中で、いろいろな方々が苦心して生みだしてきた技法なのだと思うのですが、

これを知っておくことで、知らずに描くよりも、表現の幅が広がると思うのです。

また、絵画の場合は、全てが自由な世界なので、例えば「パースが狂っている」=「絵として問題がある」とはならないのですが、相手に状況を伝える事を目的とした場合、「パースが狂っている」=「相手に伝わる形が違うものになってしまう」ので、伝えたいと思っていたものの意図が変わって来てしまう為に、問題になってしまうのです。

普段さほど感じることなく、生活出来てしまっていますが、世の中にあるモノは、全て形があるものです。

なので、3D⇒2Dへの変換作業がるということです。

平面のものを平面に写すだけならば、苦労はそこまで無いと思うのですが、この変換の仕方を、あまり教えてくれる所が無いので、ビジネスデッサンの受講生の方は、皆さん「腑に落ちました!」とか、「いままでずっと気になっていたことが解決出来ました!」とおっしゃります。

理解し、腑に落ちることで、前に進めるのですラブラブ

なので、皆さん一気に上達して行くのですビックリマーク

少し話が反れてしまったかも知れませんが、その方が、どういった絵を描きたいのかによって、必要性が変わって来ると思います。

ですので、必要だと思った時に学ばれれば良いと思うのです。

お返事になっていますでしょうか。

参考にして頂ければ嬉しいですニコニコ


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