6月18日に中居正広さんの「ミになる図書館」の~美デッサン大辞典~にデッサンインストラクターとして出演させていただき、レイザーラモンHGさんの作品を評価させていただきました
前回のデッサン対決で、デッサンの武者修行に出ていたレイザーラモンHGさんが、帰ってくるなり10点を連発しました
絵を見た瞬間、中居館長(ミになる図書館の館長さんです)が、「初めて鳥肌立ったわ~」とおっしゃっていましたが・・・
誰が見ても明らかに「変わった!」と思える程の変化でした。
では、何がどう変わったのでしょう
具体的にはどんなトレーニングをしてきたのか、VTRで流れた情報しか、私も知りません。
ですので、私の推測ではありますが、少し描いてみようと思います。
HGさんは、描写力のある方です
今までも、ご自身の作品も含め、丁寧に細かい作品を描くことが出来る方でした。
ですので、以前10点満点を出された作品「ヘラクレス像」も、細かいヒゲがモジャモジャとしていて、一見描くのが面倒なモチーフではありますが、逆に言うと、描き込みさえ出来ていれば、ある程度完成度を上げることが出来るモチーフでもあります。
そういう意味では描き易い像だったかも知れません。
ですが、過去のHGさんの作品を全体的に見ると、やや平面的で、立体感に欠けるところがあったようにも思います。
(と言うのは、白い石膏像を白く綺麗に描き上げるタイプの描き方だったからです。)
今回その点を、視点を変えて強化されて来たのだなと感じました。
ビジネスデッサンの受講生の方でもそうなのですが、大きな像を見て、どこから描いたら良いのか分からずに、目に見える細部の描き込みから始めてしまう方が殆どです。
すると、大元のベースになる形がしっかりと表現出来ておらず、最終的に厚みが感じられない、イマイチ迫力に欠ける作品になってしまうという事が多々あります。
この土台となるベースの形を出すには、途中からでも出来なくはないのですが、ある程度はじめの段階からしっかりと意識的に作り上げていく必要があります。
家を建てる時と同じように、基礎(土台)が大事なのです
そして、基礎があってその上に装飾していくような感じです。
今回のHGさんの作品を拝見すると、以前に比べて、近くで見ると描き込みの甘さが感じられるようなところもありました。
ですが、それよりも、基礎の土台がしっかりとし、石膏像の厚みや重さが感じられるようになったので、迫力のある作品に仕上がっていたと思います。
勿論この上に描き込みが加われば尚良いとは思いますが、3時間という時間制限のある中で、ここまで描けていれば十分なのではないかと思いました。
他にも理由があるのですが、また次回ご紹介したいと思います
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【6/18放送 美デッサン大辞典】レイザーラモンHGさんの作品が変わった理由とは?~その1~
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